Mobile App Insights · Digital Advertising Insights · Hideyuki Tsuji · October 2026
2026年から人気上昇中のAIコンパニオンアプリ、日本ではAPACパブリッシャーのアプリが支持され、zetaは8月に過去最高収益を記録
AIキャラクターとの会話が楽しめるAIコンパニオンアプリが、2026年初頭から日本でも人気を集めています。ダウンロード数・収益の両指標でトップポジションは韓国発の『zeta』で、過去1年間に日本において270万以上のダウンロード数、3,500万ドル以上の収益を記録しています。

日本におけるAIコンパニオンアプリのDL数・収益・平均使用時間の指標で際立つzeta
AIはトレンドワードの域を超え、さまざまなサービスやアプリに展開されています。AIというワードからは、「ChatGPT」や「Gemini」などアメリカ企業の名称が思い浮かぶと思います。ですが、日本におけるAIコンパニオン(App IQ:AI Companion)のジャンルでは、APACパブリッシャーによるモバイルアプリが上位を独占しています。
Sensor Towerのデータによると、過去1年間(2025年9月から2026年8月)の日本におけるAIコンパニオンアプリのダウンロード数で、『zeta』(Scatter Lab)が270万以上のダウンロード数を記録してトップとなりました。

2024年5月に日本で正式リリースとなった『zeta』は、キャラクターとの対話を通じて物語を共創するAIコンパニオンアプリです。上記のグラフからもわかるとおり、2位以下に2倍以上の差をつけて圧倒的なポジションにあります。『zeta』の優位性は収益指標でも際立っています。
Sensor Towerのデータによると、過去1年間の日本におけるAIコンパニオンアプリの収益で、3,500万ドル以上を記録してトップとなっています。2位以下に2倍以上の差をつけている点もダウンロード数と同様です。

日本におけるAIコンパニオンアプリのダウンロード数および収益上位を見ると、共通している部分があります。いずれの指標においてもAPACパブリッシャーのアプリが上位を占めています。『zeta』と『キャラぷ』(wrtn technologies)は韓国発、『MiraiMind』(Hello Group)はシンガポール発のアプリです。アメリカ企業が上位を占めるAIの世界において、日本におけるAIコンパニオンアプリはAPAC勢が優勢です。
zetaは2026年8月に過去最高収益を記録、広告チャネルは各社異なる戦略
こうしたAIコンパニオンアプリは、2026年に入ってから日本での人気が上昇していることがデータからわかります。Sensor Towerのデータによると、日本で人気のAIコンパニオンアプリの月別ダウンロード数・収益推移を見ると、『zeta』および『キャラぷ』は2026年1月から上昇気流に乗っています。

また、『zeta』は2026年5月、『キャラぷ』は2026年8月に過去最高となる月間ダウンロード数を記録しています。この2つのアプリは収益も好調に推移しており、『zeta』は2026年8月、『キャラぷ』は2026年7月に過去最高収益を記録しました。
特に『zeta』は利用時間においても際立った存在になっています。Sensor Towerのデータによると、過去1年間の日本におけるユーザーあたりの平均利用時間で150分/日以上を記録しています。この指標において2位は『PolyBuzz』(Cloud Whale Interactive Technology)ですが、平均使用時間は75分/日となっており、ここでも2倍の差をつけていることがわかります。
各パブリッシャーはユーザー獲得のために、広告展開にも注力しています。ですが、その様相は異なります。Sensor TowerのPathmaticsのデータによると、2026年1月から8月までの日本における広告チャネル別インプレッションでは、各パブリッシャーが主軸にしているチャネルは異なっています。

『zeta』のScatter Labはモバイルアプリが50%以上を占めており、これがメインチャネルと言えます。一方、『MiraiMind』のHello GroupはInstagramとTikTokの2つがメインチャネルです。『キャラぷ』のwrtn technologiesは各チャネルにバランスよく広告展開を実施しています。
日本におけるAIコンパニオンアプリの人気は2026年に始まったばかりで、今後『zeta』の独走が続くのか、既存アプリの追い上げがあるのか、あるいは新規アプリの台頭で勢力図が変わるか? 動向に要注目です。
Sensor Towerで集計された収益に関するデータは、App StoreおよびGoogle Playにおける収益のIAP推定値であり、広告収入、サードパーティのAndroidマーケットにおける収益およびパブリッシャー公式サイトなどの決済システムにおける直接収入は含まれていません。特に純利益とのことわりがない限り、データはいずれも収益総額(プラットフォームシェアリング部分の控除前)を示しています。 また、ダウンロード数データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロード数データは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
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Sensor Towerの紹介
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